気分の落ち込み、強い不安、眠れない、動悸や息苦しさなどが続くと、仕事・家事・学業や人間関係に大きな負担が生じます。症状が比較的軽いうちでもご相談いただけます。
強い希死念慮、自傷・他害のおそれ、過量服薬、意識や会話が普段と大きく異なるなど、ご本人や周囲の方の安全に関わる緊急性がある場合は、予約日を待たず119番・110番または救急医療機関等へご相談ください。
このような症状はありませんか
気分・考え方の変化
- 気分の落ち込み、涙もろさ、いら立ちが続く
- 以前楽しめていたことを楽しめない
- 理由がはっきりしない不安や緊張が続く
- 自分を強く責める、将来を悲観する
- 集中できない、考えがまとまらない、決めることが難しい
身体・行動の変化
- 寝つけない、途中や早朝に目が覚める、寝すぎてしまう
- 食欲や体重の変化、強い疲労感がある
- 動悸、息苦しさ、めまい、頭痛、胃腸症状などが続く
- 外出、人との会話、電車、特定の場所などを避けるようになった
- 仕事・家事・身の回りのことに手がつかない
うつ・不安の背景は一つではありません
同じような症状でも、背景や必要な治療は異なります。診察では、症状の種類だけでなく、始まった時期、生活への影響、これまでの経過、身体の状態などを確認します。
- うつ病、適応障害などの気分・ストレス関連の状態
- パニック症、社交不安症、全般不安症などの不安症
- 睡眠不足、過労、発達特性と環境の不一致
- 甲状腺疾患、貧血などの身体的要因
- 服用中のお薬、カフェイン、飲酒その他の物質の影響
- 双極症など、治療方針を分けて考える必要がある状態
これまでに、睡眠時間が少なくても平気だった時期、普段より活動的・多弁になった時期、買い物や行動が普段より大きくなった時期などがある場合は、診察時にお伝えください。治療方針を考えるうえで重要な情報です。
受診をおすすめする目安
- 落ち込みや不安が続き、休んでも改善しない
- 仕事・家事・学業に支障が出ている
- 眠れない日、遅刻・欠勤、外出を避ける日が増えた
- 動悸や息苦しさなどを繰り返し、生活範囲が狭くなっている
- 自分を強く責める、消えたいという考えが浮かぶ
「2週間たつまで待つ」必要はありません。症状が強い場合、急に悪化した場合、生活への影響が大きい場合には早めにご相談ください。
当院での診療
初診では、現在の症状と困りごと、生活・仕事・家族の状況、睡眠、身体の状態、服薬や飲酒、これまでの治療歴などを伺います。必要に応じて、内科など他の診療科での評価や検査をおすすめする場合があります。
症状やこれまでの経過によっては、初診だけでは診断を十分に判断できず、複数回の診察で経過を確認することがあります。
治療の選択肢
- 休養と環境調整:現在の負担を整理し、睡眠や生活リズムを整える方法、必要な休養などを検討します。
- 診察での心理的支援:症状やその背景を整理し、認知行動療法などの考え方も参考にしながら、対処方法を検討します。
- 薬物療法:診断、症状、体調、これまでの治療歴、ご希望などを踏まえ、必要な場合に選択肢として検討します。
- カウンセリング:状態や治療目的に応じて、当院の保険内カウンセリングなどをご案内することがあります。
- 仕事・学校についての相談:医学的に休養や配慮が必要な場合には、休職・休学、勤務上の配慮、復帰時期、診断書などについて検討します。
- 専門医療との連携:入院治療や、当院では対応できない専門的な評価・治療が必要な場合は、適切な医療機関をご案内します。
お薬を使用する場合は、期待できる効果、副作用、服用方法や今後の見通しなどをご説明しながら進めます。自己判断で増減・中断せず、気になることがある場合は診察時にご相談ください。
身体症状が強い場合
動悸、息苦しさ、めまい、頭痛、胃腸症状などは、不安やストレスに伴って起こることがありますが、身体疾患が原因の場合もあります。
新しく始まった強い胸痛、強い呼吸困難、意識障害、片側の手足が動かしにくいなど急な症状がある場合は、精神科・心療内科の予約を待たず119番または救急医療機関へご相談ください。
初診時に役立つもの
- いつから、どのような症状があり、生活にどう影響しているかを簡単にまとめたメモ
- お薬手帳、紹介状、過去の診療・検査結果
- 勤務先・学校から渡された書類(相談したい場合)
受診までの過ごし方
- 睡眠と食事の時間を、できる範囲で確保する
- 飲酒で眠ろうとせず、量が増えている場合は診察時に伝える
- 症状が強いときは、退職など生活への影響が大きい決定を急ぐ前に、まず相談や休養の機会を確保する
- 必要に応じて、信頼できる家族や周囲の方に現在の状況を伝える