気分の落ち込み、不安、眠れない、仕事や人間関係のつらさ、動悸や胃腸症状などで「精神科と心療内科のどちらに相談すればよいか」と迷う方は少なくありません。当院は精神科・心療内科として、こころの症状と身体に現れるストレス反応をあわせて診療します。受診時に診療科を選び分ける必要はありません。
緊急性がある場合
強い希死念慮、自傷・他害のおそれ、過量服薬、意識や会話が普段と大きく異なるなど、ご本人や周囲の方の安全に関わる緊急性がある場合は、通常の予約を待たず119番・110番または救急医療機関等へご相談ください。
精神科と心療内科の違い
精神科
気分、思考、意欲、知覚、行動、睡眠などに現れる症状を診る診療科です。うつ病、適応障害、不安症、パニック症、双極症、統合失調症、発達特性に伴う困りごとなどが対象になります。
心療内科
心療内科は、本来、心理的・社会的な要因が発症や経過に深く関わる身体の病気(心身症)を主に扱う診療科です。ストレスに伴って、動悸、息苦しさ、頭痛、めまい、胃腸症状、痛みなどの身体症状が現れることがあります。
こころの症状と身体症状は重なり合うことがあり、ご自身でどちらの診療科を受診すべきか判断しきれなくても問題ありません。当院で状況を整理し、内科など他の診療科での検査や、より専門的な医療が必要と考えられる場合は適切な受診先をご案内します。
このようなときにご相談ください
- 気分の落ち込み、意欲低下、涙もろさ、いら立ちが続く
- 強い不安、緊張、動悸、息苦しさ、パニック発作がある
- 眠れない、寝すぎる、昼夜逆転、日中の強い眠気がある
- 仕事・学校へ行けない、家事や身の回りのことに手がつかない
- 集中できない、忘れ物が多い、対人関係で同じ困りごとを繰り返す
- 考えがまとまらない、周囲に理解されにくい体験や強い疑いがある
- 身体の検査では大きな異常がないものの、ストレスとともに身体症状が強くなる
- 休職・復職、職場や学校との調整について相談したい
身体症状がある方へ
動悸、息苦しさ、頭痛、めまい、胃腸症状などはストレスや不安に伴って起こることがありますが、身体の病気が原因となっている場合もあります。こころの問題と決めつけず、症状やこれまでの検査結果などを確認します。
新しく始まった強い胸痛、強い呼吸困難、意識障害、片側の手足の動かしにくさなど急な症状がある場合は、精神科・心療内科の予約を待たず119番または救急医療機関へご相談ください。
内科などでの検査結果や健診結果をお持ちの場合は、診察時にご提示ください。身体疾患についてさらに評価が必要と考えられる場合は、適切な診療科の受診をご案内します。
初診で確認すること
- 最も困っている症状、始まった時期、これまでの経過
- 仕事・学業・家事・人間関係への影響
- 睡眠、食事、飲酒、生活リズム
- 身体の病気、服用中のお薬、これまでの治療歴
- ご本人が困っていることや、受診によって相談したいこと
診断名を急いで決めることだけを目的にせず、なぜつらくなっているのか、現在の生活で何が負担になっているのかを整理します。状態を見極めるため、複数回の診察や他の診療科での検査が必要になることもあります。
治療・支援の選択肢
- 休養と環境調整:仕事・学校・家庭での負担を整理し、必要に応じて休養や生活リズムの調整を検討します。
- 診察での心理的支援:症状とその背景を整理し、対処方法を一緒に検討します。
- 薬物療法:症状、体調、これまでの治療歴、ご希望などを踏まえ、必要な場合に選択肢として検討します。
- カウンセリング:医師が必要と判断した場合には、当院の保険内カウンセリングなどをご案内することがあります。
- 休職・復職や診断書:医学的に必要な場合は、休職・復職や勤務先へ提出する診断書についてご相談いただけます。
- 専門医療との連携:入院治療や、当院では対応できない専門的な検査・治療が必要な場合は、適切な医療機関をご案内します。
治療方針は診断名だけで一律に決めるものではありません。期待できる効果と負担、考えられる副作用、ご本人の希望などを確認しながら検討します。
カウンセリングについては「カウンセリング」、休職・復職については「休職・復職」をご覧ください。
初診時にお持ちいただきたいもの
- マイナ保険証または資格確認書、各種医療証
- お薬手帳、現在服用している薬やサプリメントの一覧
- 紹介状、過去の診療記録・検査結果、健診結果(お持ちの場合)
- 症状の始まりと生活への影響を簡単にまとめたメモ
- 職場・学校から渡された書類(相談したい場合)