発達特性・働く人のメンタルケアに強い精神科です

人形町駅 A3出口 徒歩1分 03-5644-0556

大人の発達障害相談

このページでわかること

当院の「大人の発達障害相談」について、対象となるご相談と診療の進め方をご案内します。

「ミスや忘れ物を繰り返す」「人とのやり取りで行き違いが多い」「予定変更や複数の作業に対応しにくい」など、大人になってから発達特性に気づく方がいます。当院では、ADHD・ASDなどの診断名をつけることだけでなく、現在の困りごとと背景を整理し、生活しやすくする方法を一緒に検討します。

チェックリストの結果だけでは診断できません。
発達特性は、子どもの頃からの経過、家庭・学校・職場など複数の場面での様子、現在の生活への影響を含めて評価します。初診で診断が確定するとは限りません。

このような困りごとはありませんか

注意・段取りに関すること

  • 忘れ物、なくし物、期限忘れ、確認漏れを繰り返す
  • 優先順位をつける、複数の作業を進めることが難しい
  • 説明を聞いても途中で分からなくなる、作業を最後まで続けにくい
  • 思いついたことをすぐ話す・行動する、待つことが苦手

対人関係・感覚に関すること

  • 曖昧な指示や暗黙の了解を読み取りにくい
  • 会話の行き違いや、相手との距離感で悩むことが多い
  • 予定変更や予想外の出来事に強い負担を感じる
  • 音、光、におい、肌触りなどが強く気になる
  • 興味のあることには集中できる一方、切り替えが難しい

これらは発達特性がない方にも起こります。睡眠不足、うつ・不安、過労、身体疾患、服用中のお薬などでも似た状態になるため、診察では一つの原因に決めつけずに確認します。

当院での評価

  1. 現在の困りごとを整理:仕事・学業、家事、対人関係、生活管理への影響を伺います。
  2. これまでの経過を確認:幼少期から学校生活、就職後まで、場面ごとの様子を確認します。
  3. 関連する状態を評価:うつ・不安、睡眠、身体の状態、服薬などを確認します。
  4. 質問票などを参考に評価:必要に応じて質問票なども参考にしますが、それだけで診断を決めることはありません。
  5. 結果と支援方針を共有:特性の捉え方、生活上の工夫、治療や支援の選択肢を一緒に検討します。

現在、当院ではWAISなどの詳しい心理検査は実施していません。診断や支援を検討するうえで詳細な心理検査が必要と判断した場合は、実施可能な外部医療機関・専門機関をご案内することがあります。

診断について大切なこと

ADHD・ASDは、大人になって突然始まるものではなく、幼少期からの特徴と現在の支障をあわせて評価します。ただし、子どもの頃は周囲の支援や環境によって困りごとが目立たず、就職・異動・一人暮らしなどをきっかけに表面化することがあります。

診断名がつくかどうかだけでなく、どのような場面で困りやすく、どのような工夫が役立つかを知ることが重要です。情報が十分でない場合は経過をみながら評価し、無理に診断を確定しません。

治療・支援の選択肢

  • 環境調整:指示の受け方、予定管理、作業手順、刺激の調整などを検討します。
  • 生活の工夫:睡眠、時間管理、忘れ物対策、感情の切り替え方を整理します。
  • 併存する症状の治療:うつ、不安、不眠などがある場合は、それぞれに必要な治療を行います。
  • 薬物療法:ADHD症状などについて、診断、症状、体調、これまでの治療歴などを確認し、適応がある場合に薬物療法を検討します。
  • 外部支援との連携:詳しい心理検査、就労支援、発達障害者支援センターなどをご案内する場合があります。
  • 診断書の相談:医学的に必要な場合は、職場・学校に提出する書類についてご相談いただけます。

コンサータの処方について

当院は、コンサータを処方できる登録医療機関です。ただし、処方はご希望だけで決まるものではありません。診察で症状やこれまでの経過、生活状況、体調、他の疾患や服薬状況などを確認し、診断や適応を踏まえて医師が判断します。

受診方法は通常の発達障害・ADHDの診察と同じです。受診した場合でも、必ずコンサータが処方されるわけではありません。すでに他院で治療を受けている方は、お薬手帳や紹介状、これまでの診療内容が分かる資料をお持ちいただくと診療の参考になります。

初診時に役立つもの

  • 現在困っている場面と、起こる頻度をまとめたメモ
  • お薬手帳、過去の診療記録・心理検査結果、紹介状(お持ちの場合)
  • 母子健康手帳、通知表、連絡帳など子どもの頃の様子が分かる資料(残っている場合)
  • ご家族から聞いた幼少期の様子
  • 職場・学校で受けた指摘や、行っている配慮の内容

これらの資料がすべてそろっていなくても相談は可能です。ご家族から補足を伺う場合は、ご本人の同意や診療上の必要性を確認して進めます。

ご本人が受診を迷っている場合

ご本人がまだ受診を希望していない場合は、ご家族・パートナー等による家族相談(自費)もご利用いただけます。本人不在の相談では診断や処方はできませんが、状況や声のかけ方、利用できる支援を整理できます。

ご本人や周囲の方の安全に関わる緊急性がある場合は、通常の予約を待たず119番・110番または救急医療機関等へご相談ください。