発達特性・働く人のメンタルケアに強い精神科です

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大人のADHD・ASD

このページでわかること

「大人のADHD・ASD」に関する主な困りごと、受診を考える目安、当院での相談についてご案内します。

忘れ物やミスが多い、予定を立てにくい、人とのやり取りで行き違いが生じるなど、仕事・学業・生活上の困りごとについてご相談いただけます。

当てはまる項目があっても、それだけでADHD・ASDと診断されるわけではありません。睡眠不足、うつ・不安、身体疾患、服用中のお薬の影響、環境との不一致などでも似た困りごとが生じます。診察では、これまでの経過と現在の状況を整理しながら評価します。

このような困りごとはありませんか

  • 忘れ物、確認漏れ、うっかりミスが繰り返し起こる
  • 優先順位をつけたり、予定どおりに進めたりすることが難しい
  • 片づけや書類管理が苦手で、必要なものを探す時間が多い
  • 会議や会話に集中し続けることが難しい
  • 急な予定変更や、曖昧な指示への対応で強く疲れる
  • 相手の意図を読み取りにくく、会話がかみ合わないと感じる
  • 音、光、匂い、人混みなどの刺激が大きな負担になる
  • 努力しているのに仕事や人間関係で同じ困りごとを繰り返し、自信を失っている

ADHD・ASDとは

ADHD(注意欠如・多動症)

注意を保つこと、段取りを組むこと、衝動を調整することなどに特性がみられます。大人では、多動よりも忘れ物、期限管理、仕事の優先順位づけなどの困難が目立つ場合があります。

ASD(自閉スペクトラム症)

対人コミュニケーション、状況に応じた柔軟な対応、興味・行動の偏り、感覚の過敏さなどに特性がみられます。現れ方や程度は一人ひとり異なり、環境によって困りごとの大きさも変わります。

ADHDとASDの特性が重なることもあります。診断名だけでなく、得意なこと・苦手なことや、どのような環境・工夫・支援が合うかを考えることも重要です。

当院での診療

初診では、診断名を急いで決めるのではなく、生活・仕事・学業・人間関係で困っていることと、これまでの経過、希望する支援などを確認します。

  • 現在の困りごとと、いつ頃からどの場面で生じているか
  • 子どもの頃の様子、学校生活、仕事や対人関係の経過
  • 睡眠、気分、不安、体調、服薬、飲酒などの影響
  • 家庭や職場で行っている工夫、得意なこと、支援についての希望

必要に応じて、診察や質問紙などを参考にしながら評価します。チェックリストや質問紙だけでADHD・ASDと診断するものではありません。診断にはこれまでの経過や、複数の場面でどのような困りごとが生じているかなどの確認が重要です。

心理検査について
現在、当院ではWAISなどの詳しい心理検査は実施していません。診断や支援を検討するうえで詳細な心理検査が必要と判断した場合は、実施可能な外部医療機関・専門機関をご案内することがあります。

治療・支援の選択肢

  • 困りごとの整理:どのような状況で負担が生じやすいか、反対にうまくいきやすい条件は何かを確認します。
  • 生活・仕事上の工夫:予定の見える化、優先順位づけ、指示の受け方、刺激への対策などを検討します。
  • 併存する不調への治療:不眠、うつ、不安などが強い場合は、それらの治療を優先することがあります。
  • 薬物療法:ADHDなどについて、診断、症状、体調、これまでの治療歴、ご希望などを踏まえ、必要な場合に薬物療法を選択肢として検討します。
  • 関係機関との連携:必要に応じて、発達障害者支援センター、就労支援機関、詳しい心理検査を実施できる医療機関・専門機関などをご案内します。

コンサータについて

当院は、ADHD治療薬であるコンサータを処方できる登録医療機関です。

ただし、コンサータはご希望だけで処方するものではありません。診察でこれまでの経過や症状を確認し、ADHDの診断、治療の必要性、身体状態、他の疾患や服薬状況などを踏まえて、医師が適応を判断します。受診した場合でも必ず処方されるわけではありません。

コンサータ以外の治療も含め、それぞれの方の状態に応じて治療方法を検討します。

受診時に役立つもの

すべてそろっていなくても受診できます。お持ちの場合は、次の資料がこれまでの経過を確認する際に役立つことがあります。

  • 現在の困りごとを簡単にまとめたメモ
  • お薬手帳、紹介状、過去の診療・検査結果
  • 母子手帳、通知表、学校での記録など
  • 過去に受けた心理検査・発達検査などの結果
  • ご家族から見た子どもの頃の様子(分かる範囲で構いません)

相談のタイミング

困りごとが仕事・学業・家庭生活に影響している、工夫を続けても負担が減らない、不眠・抑うつ・不安などの二次的な不調が強くなっている場合などは、ご相談ください。

「発達障害かどうかを知りたい」という場合だけでなく、「仕事上のミスを減らしたい」「生活を整理したい」「どのような支援が合うか考えたい」といった相談から受診することもできます。

強い希死念慮、自傷・他害のおそれ、過量服薬、意識や会話が普段と大きく異なるなど、ご本人や周囲の方の安全に関わる緊急性がある場合は、予約日を待たず119番・110番または救急医療機関等へご相談ください。