当院では、いびき・睡眠中の無呼吸・日中の強い眠気などについて診察し、SASが疑われる場合はご自宅で行う簡易検査をご案内します。検査機器を貸し出し、睡眠中の呼吸状態や血液中の酸素状態などを測定し、後日、症状と検査結果をあわせて評価します。CPAP治療の適応がある場合は当院で治療を開始し、その後の継続管理も行います。より詳しい検査や専門的な評価が必要な場合は専門医療機関と連携します。
日中に眠り込んでしまう方へ
車の運転や危険を伴う機械の操作は控え、早めに医療機関へご相談ください。居眠り運転や「ヒヤリ」とした経験がある場合は、診察時に必ずお伝えください。
SASが疑われる主な症状
- 大きないびきを指摘される
- 睡眠中に呼吸が止まる、息苦しそうにあえぐと言われる
- 夜中に何度も目が覚める、寝汗をかく
- 起床時に頭痛、口の渇き、強いだるさがある
- 十分に眠ったはずでも、日中に強い眠気がある
- 集中力や判断力が落ち、仕事・学業・運転に影響している
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
SASは、睡眠中に無呼吸や浅い呼吸を繰り返す病気です。酸素が低下したり眠りが分断されたりすることで、日中の眠気、集中力低下、疲労感、頭痛などにつながります。ご本人は気づきにくく、ご家族の指摘で受診することもあります。
いびきや眠気があっても、原因がSASとは限りません。睡眠不足、生活リズム、うつ・不安、身体疾患、飲酒や服用中のお薬なども確認します。
当院で行う簡易検査
診察でSASが疑われる場合は、ご自宅で行う簡易検査(睡眠時呼吸検査)をご案内します。指先などにセンサーを装着して普段どおりに就寝し、呼吸の状態、血液中の酸素の状態、無呼吸・低呼吸の回数などを測定します。
検査機器は当院から貸し出します。装着方法や返却方法は、ご案内に沿ってください。検査当日は普段に近い睡眠をとり、飲酒や服薬については医師・スタッフの指示に従ってください。
検査結果の見方
検査では、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示すAHI(無呼吸低呼吸指数)などを確認します。一般的な重症度の目安は次のとおりです。
- 5未満:正常範囲
- 5以上15未満:軽症
- 15以上30未満:中等症
- 30以上:重症
AHIだけで治療を決めるのではなく、眠気の強さ、酸素低下、持病、仕事や運転への影響などもあわせて評価します。簡易検査は睡眠状態を詳しく測る検査ではないため、症状と結果が合わない場合や、より詳しい評価が必要な場合は、終夜睡眠ポリグラフ検査などが可能な医療機関をご案内します。
診療の流れ
- 診察:いびき、眠気、睡眠時間、持病、服薬、飲酒などを確認します。
- 自宅での簡易検査:検査機器を貸し出し、ご自宅で測定します。
- 結果説明:AHI、酸素の状態、症状をあわせて評価します。
- 治療方針の相談:結果に応じてCPAP治療、生活上の対策、詳しい検査や他科への紹介などを検討します。
- 継続診療:CPAPを開始した場合は、使用状況と症状を定期的に確認します。
CPAP治療
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、睡眠中に鼻マスクから空気を送り、気道がふさがらないようにする治療です。当院では、検査結果、症状、保険診療上の基準などを確認したうえで適応を判断します。
開始後は、装着時間、空気漏れ、無呼吸の状態、日中の眠気などを確認し、無理なく継続できるよう調整します。鼻づまり、マスクの違和感、口の渇きなどがある場合は、自己判断で中止せず診察時にご相談ください。
その他の対応
- 体重管理、飲酒、睡眠姿勢、生活リズムの見直し
- 鼻・のどの病気が疑われる場合の耳鼻咽喉科との連携
- 口腔内装置などが適すると考えられる場合の歯科・専門医療機関への相談
- うつ・不安、不眠、服薬など、眠気に影響する他の要因への対応
初診時に役立つもの
- いびき・無呼吸についてご家族などから聞いた内容
- 就寝・起床時刻、途中で目が覚めた回数、昼寝などの記録
- お薬手帳、健診結果、これまでの睡眠検査結果
- 日中の眠気や、居眠り・運転中に危険を感じた場面のメモ