人形町駅前すぐ|官公庁経験のある専門医による発達特性・働く人のメンタルヘルス・栄養面を含めた診療を行います。

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当院の診療について

人形町駅前すぐ|官公庁経験のある専門医による発達特性・働く人のメンタルヘルス・栄養面を含めた診療を行います。

大切にしていること

こころの不調を感じたとき、 「まだ病院に行くほどではないかもしれない」と感じてしまう方は少なくありません。 当院では、診断名だけにとらわれず、 “なぜつらくなっているのか” という背景を整理し、対処可能な形にしていくことを大切にしています。

 

よくある精神障害

うつ病|“原因不明の疲れ”は治療できる症状です

こんな症状が続きませんか?

 「朝起きるのがつらい」

 「楽しめていたことに興味が持てない」

 「やる気が出ない/仕事の効率が落ちた」

 「食欲・体重の変化」「自分を責めてしまう」

 「将来に希望を持てない」

 うつ病ではこのような症状がはっきりした原因なく起きてくる障害です。高齢になっておこるもの(老年期うつ病)、季節性、特に冬場におこるもの(季節性うつ病)などある程度のパターンがあることがあります。

治療方法(薬・心理療法・生活調整)

 抗うつ薬を中心とした薬物療法が第一となります。加えて、症状の段階によっては認知行動療法などの心理療法、季節性の場合は光線療法なども治療の選択枝などがあります。

早く治療するほど仕事や生活への影響は少ない

 早くに治療をすることで全体の治療期間が短くなることが言われています。

 

適応障害|環境要因で起こる“こころの反応”

ストレス+個人の特性で発症

 それぞれの得意、不得意や、緊張しいなどの性格に加えて、はっきりとしたストレスがかかることでうつ症状が起きてくるものを言います。ストレス元から離れることで速やかに改善することも特徴です。そのため「職場では調子が悪いが、休みの時は割と大丈夫」という症状のパターンがおこることもあります。

休職・復職サポートの重要性

 ストレス元から離れることが重要になります。多くは職場での問題を契機におこるため、休職などにより回復を図ります。薬物療法は補助的に使いますが、うまく調整することで併用しなくても改善が見込めます。

 また、ストレスの種類によっては復職してもまた同じように症状が起こってしまいます。そのため復職時の環境調整やサポートが重要になります。調整が難しい場合には、リワークを利用することでストレス耐性などを高めることも行います。

不安障害|身体にも出る「止められない不安」

パニック障害・全般性不安障害など

 不安障害には多くの種類がありますが、大本は「不安」になります。特に「死」にまつわる不安が多いです。パニック障害、全般性不安障害、社交不安障害、強迫性障害、PTSDなどが含まれます。

不安症状、身体症状(動悸・発汗・過呼吸など)

 不安とともに自律神経系の亢進による動悸や発汗、過呼吸など身体症状が起こります。過呼吸が続くと、過換気症候群という息苦しさ、手足のしびれ、口周りの違和感、めまい、ふらつき、動悸などが起こる状態にもなります。

 このような症状で30分程度続くものをパニック発作と呼び、それを繰り返すものをパニック障害と言います。

 広場恐怖というすぐに抜け出せない状況(満員電車内、人込みの多い交差点、トンネル内など)に不安・恐怖感を感じる症状も伴うことがあります。

 また、先ほど確認したのにも関わらず不安になり、ばかばかしいと思いながらも何度も施錠を確認(確認強迫)してしまったり、すれ違う通行人にぶつかってしまったのではないかと不安になり何度も振り返ってしまう(加害強迫)など起こることもあります。

 これらは大本が不安から来ている症状で、同時にあったり、時間経過であったりなかったりすることもあります。

認知行動療法や薬物療法で改善できる

 不安自体は生物の本能で、本来は危険を知らせる警報の役割をしています。不安障害はその警報が誤作動を起こしている状態です。また、不安が不安を呼ぶという悪循環に入るとなかなか抜け出せなくなり徐々にうつ状態になることがあります。このレベルまで症状が悪くなってしまうと一度薬物療法を行い症状の軽減を図ることが適切です。しかし、不安は本能の一種なので薬物療法のみですべてを消すことは難しくなります。そのため認知行動療法や森田療法などの心理療法を併用したりして不安があっても日常生活に集中し、うまく付き合っていく‐警報が適切に警報となることを目指してゆきます。

発達障害|“性格”ではなく特性による困り感

大人になってから気づくケース

 自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害はうまれもっての特性により日常・社会生活が困難になるものを指します。特性なので程度の強弱があり、それ自体が”病気”や”異常”とすることには種々議論がありますが、それによって起きてくる日常の困りごとにはある種のパターンがみえてきます。

 基本的には幼稚園・保育園頃から小学校1・2年生くらいの幼少期から特性がみられるものを診断します。先に述べたとおり程度に強弱があり、その特性を持っていたとしてもあまり強くなければ性格の延長としてそのまま成長してゆき、年齢を重ねるにつれ周囲とうまく折り合いをつけていけるようになります。この場合は治療の意義は小さいと思います。

 しかし、小さい頃は両親から世話を受けることで何とかなっていたくらいの人で、一人暮らしをする、就職するなど、自立したコントロールをしなければならなくなった時に特性のためできなくて困り果てる、というケースがあります。このパターンは大人の発達障害と呼ばれますが、えてして特性自体も顕著ではないので診断がつかないとされ、医療の隙間にはまり込んでしまうことがあります。

 当院ではこういうケースも治療の対象とみて診療を行っています。

仕事・対人関係との相性

 自閉症スペクトラム障害では他者との交流の際に独特なとらえ方をすることが多いため「意図したことが伝わらない」「上司の指示がうまく聞けない、わからない」「誰かと話すときは緊張してしまい何もできなくなる」などに悩むことがあります。しかし、こういった方では自身が把握できる範疇で仕事をマイペースで行うことで人並み以上の能力を発揮することが多いです。また、注意欠陥多動性障害では注意、集中のコントロールが難しく「話を聞いていてもうわのそら」「ちゃんと聞いていたはずなのに覚えていない」「その場では分かったと思ったのにいざやろうとするとわからない」「複数人での話し合いになると誰の話を聞いていいのかわからなくなる」などことが起きます。しかし、制約の少ない状況で出てくる発想には目を見張るものがあります。

 こういった特性を自他ともに理解して生活や仕事に取り組むことが望ましくあります。

治療について

 発達障害を特性として理解すると、生活しやすい環境を構築していくことが最も重要な対処になります。

 しかし、自閉症スペクトラム障害においては強固な不安や注意欠陥多動性障害の注意集中のコントロールについては薬物療法が存在しています。環境調整がどうしても困難な状態であれば、そういった治療オプションを検討することも重要になります。

睡眠障害|眠れない・眠りすぎてしまう状態

「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「たくさん寝ても眠気が取れない」など、睡眠の問題が続き、日中の生活に支障が出ている状態をまとめて睡眠障害と呼びます。精神的なストレスだけでなく、体内時計のずれ、ホルモンバランス、身体の病気、服用中のお薬、生活リズムの乱れなど、原因はさまざまです。性格や「気合い」の問題ではなく、医療で評価・調整ができる状態です。

 不眠症

 ・布団に入ってから1〜2時間以上眠れない

 ・夜中に何度も目が覚めてしまう

 ・朝早く目が覚め、その後眠れない

 ・十分寝たはずなのに、朝からぐったりしている

 こうした状態が続き、仕事や家事、学業に支障が出ている場合、不眠症の可能性があります。その背景には、うつ病や適応障害などの精神障害があることもあります。

 過眠症

・毎晩しっかり寝ているのに、日中も強い眠気がある

・休日は昼まで寝てしまい、時間を無駄にしたように感じる

・会議中や電車の中など、意図せず眠ってしまう

「夜更かしのせい」と片づけてしまいがちですが、ホルモンや体内時計、炎症、精神的な要因(発達障害)など、医療的な評価が必要な場合もあります。それぞれの原因に対しての治療、サプリメントで体内時計を整えるなどの対処ができます。

 概日リズム障害

・深夜にならないと眠気がこない

・平日は無理に起きているが、休日は昼まで寝てしまう

・朝が極端につらく、遅刻や欠席が増えてしまう

体内時計(サーカディアンリズム)のずれによって、寝たい時間と眠気が合わなくなっている状態です。生活指導や光のあび方の調整、お薬などで整えていくことができます。

 睡眠時無呼吸症候群

・家族から「いびきが大きい」「呼吸が止まっている」と言われる

・朝起きたときに頭痛やだるさが強い

・日中、強い眠気で集中力が続かない

睡眠中に呼吸が止まり、脳や体へ十分な酸素が届かない状態です。高血圧や動脈硬化とも関係するため、専門的な検査や治療が必要になることがあります。ついふくよかな方の問題と思われがちですが、やせ型の方でも起こります。

 むずむず脚症候群

・夜になると、足の奥がむずむずしてじっとしていられない

・足を動かすと少し楽になるが、またすぐにつらくなる

・そのせいで寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなる

鉄分や神経伝達物質のバランス、内科的な病気などが関わることもあり、適切な治療で改善するケースが多く見られます。実は足だけではなく背中、お腹などにも症状が出ることがあります。

その他の障害と複数の障害の合併

 上にあげたもののほかにも、

双極症 

気分の急激な変化

 数日〜数週間の明るい期間と数か月程度続く落ち込みの幅が大きく変動する。

活動性の変化

 躁状態では活動が増え、睡眠時間が短くても動き続ける。

判断力の低下

 出費・仕事・対人面などで衝動的な行動が出ることがある

統合失調症

幻覚・幻聴

 特に「声が聞こえる」症状が代表的(命令・非難など)

妄想

 誰かに監視されている・悪口を言われていると感じる(被害妄想)

思考の整理が難しい

 会話がまとまりづらくなる(連合弛緩)/何か重大なことが起きる気配がする(妄想知覚)

月経前不快気分障害

感情のコントロールが難しくなる

 怒り・涙・不安が強くなる/普段の自分と違う感覚

自己否定感・焦燥感

 「私はダメだ」「何もできない」と急に感じてしまう

対人関係の悪化

 家族・パートナーとの衝突/仕事が手につかない

抗がん剤やホルモン治療などの他の疾患の治療に伴って起きてくる精神症状

急な気分の落ち込み・不安感

 治療後〜数日後に強く出やすい

集中力・判断力の低下

 “頭に霧がかかったよう”と表現されることも(Brain Fog)

睡眠リズムの崩れ

 眠気・不眠・昼夜逆転など再発しやすい

アルツハイマー型認知症やその他の認知症

感情の変化(不安・焦り・怒り)

 できないことが増えることで、強い不安が生じやすい

被害的な言動

 「物を盗まれた」「家の中に誰かがいる」と言い出すことがある

生活リズムの変化・睡眠障害

 夜間の徘徊・昼夜逆転・せん妄など

などなど、これらはそれぞれ一つずつ起きる障害というわけではありません。それぞれが同時に起きたりすることもあり、一つの治療でうまく行かなくても整理をしながら治療をすれば回復が望めます。専門的な加療が必要な場合は他施設への情報提供も行っています。

栄養精神医学について

栄養精神医学とは?

心の不調は、「気持ちの問題」や「性格の問題」だけで説明できないことがあります。近年の研究では、脳の働き・ホルモン・免疫・腸内環境などが精神状態に深く関わっていることがわかってきました。栄養精神医学(Nutritional Psychiatry)は、こうした体の仕組みと精神症状のつながりを科学的に捉え、栄養・生活習慣・身体の状態を含めて、心を診る医学分野です。

現代のストレス社会では、睡眠不足や偏った食事、忙しさによる不規則な生活が続きやすくなっています。すると、脳のエネルギー源が不足したり、神経伝達物質がうまく作られなくなったりして、気分が落ち込みやすくなることがあります。気力がわかない、疲れやすい、集中できない──こうした症状の一部には、身体的な背景が隠れている可能性があります。

栄養精神医学では、血液検査や生活習慣の評価をもとに、栄養不足の有無や、体内の炎症・ホルモンバランスなどを丁寧にチェックします。そのうえで、お薬だけに頼らず、生活リズム・食事・睡眠・心理面なども含めた多角的なアプローチを行います。たとえば、鉄・ビタミン・亜鉛・マグネシウムなどの栄養素は、脳が情報を処理し、感情を安定させるために重要な役割を担っています。こうした栄養素の不足がある場合には、補充することで症状の改善につながることがあります。

ただし、「栄養だけで全てが治る」というわけではありません。科学的な根拠に基づきながら、医師の診察のもとで適切な治療方針を組み立てることが大切です。薬物療法・心理療法・生活支援と組み合わせながら、その方に合った方法を検討していきます。

当院では、栄養精神医学を基盤とした診療を行っています。初診では、これまでの経過や生活背景を丁寧に伺い、必要に応じて血液検査や生活習慣の見直しもご提案します。心身はつながっており、体の状態を整えることが結果的に気分や思考を支えてくれることがあります。「薬だけに頼りたくない」「自分の体の状態を知りたい」「根本的な対策を考えたい」と感じている方も、安心してご相談ください。

心と体を切り離さずに診ること──それが栄養精神医学の大切な視点です。

あなたの回復のために、一緒に考えていける診療を心がけています。

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  • 最近よく眠れない
  • 日中眠くて仕方がない、居眠りしてしまう
  • ちゃんと眠れているか気になる
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 最近よく言われるようになった睡眠の大切さ。入院して検査を行うものからスマートウォッチなどで測定するなど選択枝が多くなってきました。その反面、どの検査がどれだけ正しいのか、わかりづらくなっています。

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 詳しくはブログなどに書きますが、現状一番正確だと思います

 気になる方はご相談ください。