こんな困りごとはありませんか？

• 仕事のミスが続き、落ち込みやすい

• 集中が続かず、先延ばしが多い

• 整理整頓が苦手で、物をよく失くす

• 人との距離感がつかみづらい

• 職場や学校で疲れやすい

• 予定や段取りを立てるのが難しい

• 同じ失敗を繰り返してしまう

• 周囲から「気にしすぎ」「こだわりすぎ」と言われる

これらの背景には、**生まれ持った脳の特性（ADHD/ASD）**が関係している場合があります。

発達特性は「病気」ではなく、“得意・不得意の差が大きいことで困りごとが生じやすい状態” と捉えることができます。

症状から考えられる発達特性の種類

ここでは、代表的な2つの特性を中心に、特徴を整理します。

ADHD（注意欠如・多動症）傾向

＜現れやすい特徴＞

• 集中が持続しにくい

• ケアレスミスが増えやすい

• 物を忘れる・失くす

• 仕事の段取りが苦手

• 衝動的に行動してしまうことがある

＜背景＞

脳の注意機能・実行機能に関する特性であり、プレッシャーの強い環境や仕事量の多い場面で困りごとが強く出ることがあります。

ASD（自閉スペクトラム症）傾向

＜現れやすい特徴＞

• 人との距離感がつかみにくい

• 急な変更が苦手

• こだわりが強い

• 相手の意図を読み取りにくい

• 感覚過敏・鈍麻がある場合も

＜背景＞

対人コミュニケーションの特性や感覚特性が関係し、環境や仕事内容との「相性」によってはストレスが強まりやすい傾向があります。

発達特性と“二次的な不調”の関係

発達特性そのものよりも、環境とのミスマッチが続くことで心身の不調が生じることがあります。

▼ よくみられる二次的な状態

• うつ状態

• 強い不安

• 自己否定感

• 対人関係のトラブル

• 慢性的な疲労感

「能力が低い」のではなく、その人の特性に合わない環境で過剰な努力を続けた結果として生じることが多いです。

仕事・学校で起こりやすい困りごと

• マルチタスクで混乱する

• 業務の優先順位がつけにくい

• 報告・連絡・相談のタイミングがつかめない

• 環境の変化に弱い

• 人間関係がストレスになりやすい

• 面談・会議が負担になる

こうした 実務的な困りごと が続く場合、発達特性に合わせた調整や工夫が大きく役立つことがあります。

受診をおすすめするタイミング

• ミスや疲れが増えて、仕事に支障が出ている

• うつ状態や不安が強くなってきた

• 自己否定感がつらい

• 周囲とのコミュニケーションで悩むことが多い

• 生きづらさを長年抱えている

• 家族・パートナーとの関係で困りごとが続いている

これらが続く場合、評価とサポートの介入で改善の可能性があります。

当院でできるサポート

● 丁寧な問診と背景整理

特性・環境・生活スタイルを総合的に評価します。

● 必要最小限の薬物療法

ADHD などで必要な場合に限り、慎重に検討します。

● 生活習慣・仕事上の工夫の助言

段取り・優先順位づけ・環境調整の具体策を一緒に検討します。

● 休職・復職の実務的サポート

診断書の作成、職場との連携、復帰計画など。

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