こんにちは

しばらくぶりですみません。

現在オンライン診療などへの対応を行っておりもう少しで完了できそうです。とはいえ、不十分なところが多く需要のすべてには対応できそうにありません。電子カルテやマイナ保険証のことなど含めてもやもやが止まりません。以下愚痴になります。

当院は電子カルテとしてデジカルを利用しています。それは良いのです。問題はオンライン診療をする上で必要な機能のことです。ちょっとオンライン診療のことを考えてみます。

オンライン診療に必要な機能

オンライン診療に必要な機能を分割すると、診療機能（カルテ）、ビデオチャット・通話機能、予約・スケジュール・待合統制機能、決済請求機能、処方箋・診断書などの送付郵送機能となると思います。加えて保険診療だと保険資格確認機能が必要になると思います。

カルテ

カルテはあまり問題にならないと思います。デジカルは精神科としては使いやすいカルテだと思います。電子カルテなら何でもよいと思います。最悪紙カルテでも良いと思います。

ビデオチャット・通話機能

通話機能。オンライン診療と言えばビデオチャットでお互い顔とか見ながら、場合によっては患部を見ながらやってる光景を思い浮かべます。電話でもオンラインとしては成り立ちますが、できればビデオチャットのほうが良いと思います。原理的にはLINEだろうが、SKYPEだろうが、Facetimeだろうがなんでもよいはずですが、通信の安全性などを考えると専用のアプリなどを利用したほうが良いと思います。当院だとそれがデジスマアプリになります。

予約・スケジュール・待合統制機能

診察をする、という点では前述の2つあれば十分です。自衛隊時代には遠隔医療システムというものがありましたが、基本的には紙カルテとビデオチャット機能でした。まぁ通信速度がメガいかない頃の昔のことですし。ビデオチャットは衛星回線だったのでどこでもやれる感じでした。LINEのほうがレスポンス早かったのは内緒です。

それはさておき、相手が一人ならそれでよいのですが、複数人となると、本人に準備や順番待ちを促したりする必要があります。それがこの機能ですね。当院だとデジスマでできます。というよりデジスマは予約アプリなので。デジスマは誤字や登録ミスなどの対処がまだ洗練されていませんが概ねうまくいきます。

決済請求機能

診察が終わったら診察料を請求します。結構ナイーブな問題です。あまり言いたくはないですが基本的には請求書の送付でよいのですが未収金などの問題が発展すると医療機関が困ります。するとどうなるかというとオンライン診療をやらなくなります。なので決済もオンラインで行ったほうが双方のためなのかなと思います。当院ではデジスマになります。デジスマ便利ですね。便利ですが、まだJCBとVisaしか使えません。プリペイド式とかにできたらよいのに。

処方箋・診断書などの送付郵送機能

処方箋や診断書は対面であればそのまま渡せばよいのですが、オンラインだと患者さんが目の前にいないので送らないといけません。今は基本郵送です。

なぜ”今は”なのかというと今政府がDXということで電子処方箋の普及を進めています。構想としてはとても便利なのでよいのですが、マイナからみにしているので手放しで喜べません。発行するのに電子カルテとオンライン資格確認の導入が必要なのと電子処方箋に獅子が署名するために生体認証付きのスマホとどこぞの団体にお金を払って取得する認証カードが必要になります。デジスマも改修が必要になります。できると便利なんですけどね。余計なのついている気しかしません。

保険資格確認機能

マイナンバーカードだとマイナ在宅受付WEBというところとでカード読み込んで情報と医療機関のほうに送ってもらう必要があります。現状、この機能はデジスマにはありません。CLINICSという似たような電カルではあるようです。なので政府のアプリを使います。医療機関側にはオンライン資格確認の設備があれば基本的にはできますが、問題は患者側にもカードリーダーが必要になります。最近マイナンバーカード対応のスマホやカードリーダーが増えているとはいえ、指定の端末を用意しなくてはいけません。

ちなみに保険証だと画像を確認して終わります。一応こちらで保険証の番号をシステムに問い合わせて資格確認できますし。カードリーダーいらないです。保険証なくなりますけど。資格確認証という政府が表に出さない裏技もあるので救済策はあるにはありますが、DXしたほうが面倒くさいのは本末転倒では？

 

 

でもやらないと進展しないのも事実ですからね。仕方ないと思います。でもインフラをもうちょっと整備してからのほうがよいのでは？